初診から定期検診プログラムまでの一連の治療の進み方を、あなたが患者さんになった場合をモデルとして、スライドをおりまぜ簡単に説明しながらシュミレーションしてみましょう。

1.最初のコンタクト
 多くの場合、患者さんからの最初の問い合わせは電話から始まります。 専任の受付が対応するでしょう。 あなたのお困りになっている点を的確に判断し、来院日時のアポイントを相談してくれるはずです。 緊急処置が必要な場合には、何なりとおっしゃってください、すぐにでもお時間を作ってくれるでしょう 来院時の諸注意事項や医院までのアクセスの方法についてもお話があるでしょう。
 

 
2.最初の出会い 最初の来院 初診
 だれでも初めての病院やら診療所を訪れる時は多少気の重いもので、喜んで訪れる人はいません。 今から訪れるのは、どんな所だろうか、どんな先生なのだろうか、どんなスタッフだろうかと不安は募るばかりでしょう。 でも安心してください、あなたからご連絡があったこと、今日来院なさること、あなたがどのような状況にあるのかなど、スタッフは事前に把握していて、あなたにお会いできることを楽しみにしているのですから。
  7Fでエレベーターを降りてください、そこはもうすでに房川歯科クリニック・インプラントセンターの専用フロア−で、間接照明に照らされたロゴがあなたを迎えてくれるでしょう。 さらに進むと、先日あなたからのお電話をお取りつぎした受付が、あなたをお迎えし自己紹介をするでしょう。 私たちが大切にしているあなたとの最初の出会いです。
  あなたの治療の参考とするために、いくつかの質問事項が用意された登録用紙がありますが、受付が丁寧に説明しお手伝いしてくれます。 一連の手続きが終了しましたらどうぞ待合室で一休みしてください、その間に受付はあなたが来院なさった事をドクターに知らせに行き、あなたの現在の状況を詳しく報告しているはずです。
  しばらくするとあなたは診察室に通されて、ドクターとお会いすることになります。 私たちが大切にしているあなたとの二番目の出会いです。
  ドクターはあなたについて、あらかたの事は報告を受けていますが、やはりあなたの言葉で、何でもよろしいですから、何がお困りになっている事なのかを伝えてあげて下さい。 もし急性症状がある場合、緊急処置はその日のうちにしていただけるでしょう。 症状が一段落した場合や緊急処置の必要のない場合は、お口の中全体をより詳しく調べる術前精密検査になるでしょう。



3.術前精密検査
 約一時間程度の時間を使って術前の精密検査をします。 おそらくあなたはお口の中の全体的検査を受けるのは初めてでしょうから、いろいろな検査におどろかないで下さい。
  決して痛みを伴うものではありませんからご安心ください。 検査項目は症例に応じていくつか有りますが、それぞれを分かりやすく簡単に説明しましょう。
 

 A 診断用模型の印象 Study-Cast impression

上下の歯型を採り、咬み合せの概略を把握します。 正確な歯型は、あなたの微妙な歯並びの不正や適合していない充填物、補綴物(詰め物や冠)、あるいは軽度の歯ぐきの腫れや顎の骨のやせ具合までも再現して、重要な情報をドクターに提供することが出来ます。
 B パノラマ・セファローレントゲン検査  X-P PTG
あなたの頭蓋骨・顎関節・下顎骨・頚骨など、首から上の部分の複雑な骨の関係をレントゲンで把握します。 大きな虫歯の概略とその進み具合、更には中の神経への影響、感染による根の先の病巣と顎の骨との関係、歯槽膿漏による顎の骨への影響などを知ることが出来ます。
 C デンタル−レントゲン検査  X-P Dental
一本単位で歯の詳細な病変を調べる小さなレントゲンで、歯科では頻繁に使われる物ですから、あなたもなじみがあることでしょう。 歯槽膿漏による骨欠損や根の先の病変の詳細を知るため造影剤を入れてレントゲンを撮ることもあります。
 D 歯周ポケット測定 Probing depth count
歯槽膿漏による顎の骨の欠損がどの程度進んでいるかを調べる歯茎の検査で、この時の歯茎からの出血や排膿、歯のぐらつきも重要な情報になります。
 E フェイスボートランスファー Face bow transfer
あなたの歯並びが頭蓋骨に対してどのような位置にあるのかを調べる、噛み合せの詳しい検査です。 おそらくあなたは初めて受ける検査で、顔の周りに珍しい検査器具が取り付けられますが、別に痛みが伴うものではありませんので驚かないで下さい。
 F 中心位咬合採得 Centric Bite Registration
顎の関節の正確な位置を知るための検査で、ドクターの指示にしたがって十分リラックスして咬み合せてみると、自分が思いもよらないところで噛んでいることにおどろくでしょう。
 G 口腔内所見検査 Chart marking
あなたが今までにかぶせた冠やブリッジの縁に引っかかりやギャップがないか、詰め物に変色や腐食がきてないか、歯の表面にヒビが入っていないか、歯茎に腫れた痕がないかなど術前の口腔内の状況が詳しく記録されます。
 H 筋・顎関節触診検査 Muscle TMJ diagnosis
あなたが普段意識もせずにいろんなものを噛んでいるとき、上下の歯の接触と顎の関節や顎顔面の多くの筋肉は絶妙なバランスをとって働いているのです。足や腕でも普段したことのないような不自然な動きを続けていると関節や筋肉に、こわばりや痛みが生じるのと同じように、不自然な咬み合せが原因で顎関節機能障害や顎顔面の筋肉痛、開口障害が起きることがあります。 この検査はそのような前兆を知るためにはとても大切なものですので、あっちこっち触られて決して気持ちのいいものではありませんが、しばし我慢をしてください。
 I 口腔内スライド写真 Photo slide
術前のあなたのお口の中を画像として記録しておきます。
 J 血液・尿検査 Blood・Urea examination
あなたがインプラントの手術をお受けになる場合、事前にあなたの体調を詳しく知るための内科的検査です。
 K CTスキャン検査 CT scanning
インプラントの治療には欠かす事のできない検査で、インプラントを埋入しようとする部位の顎の骨の形、骨質、骨量などを3次元的に立体像として知ることができます。
 

 
4. 診査診断
 精密検査で得られた種々のデータ−をもとに、外科担当医、修復担当医と必要であれば矯正専門医もふくめたドクター達で、あなたにとっての最適最善の治療方法は何なのか、治療期間はどれくらいかかるのかなどの治療計画が綿密に検討されます。  更には広範囲に崩壊した咬み合せの場合、どのように修正できるかを検討するために模型上で術後の予想像(ブループリント)を作製します。 これらの資料は術前カウンセリングの時に、すべてあなたにお見せできるように準備されます。
5.術前カウンセリング
 あなたとドクターの治療についてのプライベートな打ち合わせです。 できればご家族のどなたかがご一緒にお聞きになったほうが、あなたもご安心でしょうし、その方が私たちも大歓迎です。 ドクターは診査診断によって綿密に検討された、あなたの治療計画を検査データやブループリントをもとに詳しく分かり易く説明してくれます。 おそらく初めて見たり聞いたりする事でしょうから、何か分からないことがあれば遠慮なくドクターに相談してください。 治療方法、治療期間が明記された治療計画書や治療契約書、治療費見積書や支払い計画書、術後管理と注意事項などのいくつかの書類が渡されますので、よくご検討ください。 書類の詳細につきましては受付が説明してくれるでしょう。
6.予防プログラム
 あなたが気づかないうちに歯茎の炎症の原因になっている、冠の縁や歯の裏側にこびりついた食べかすや歯石をきれいに取り除きます。 専任の衛生士がお口の中の衛生管理の方法を丁寧に教えてくれるでしょう。

7.基礎治療(Basic Treatment)

(治療の詳細についてはCase Presentation-治療内容・症例紹介をクリックしてご覧下さい。)

歯の治療と言うものはちょうど家を建てるのに似ています。

 基礎治療=基礎工事

ご自身による歯ブラシでの口腔内清掃や、衛生士や医師による歯石除去や歯周病治療により健康な歯ぐきを回復することや、欠損部位に外科手術によりインプラント(人工歯根)を埋め込むことは、粘土質の軟弱な地盤を取り除き、土を入れ替えコンクリートパイルを打ち込み、砂利を敷き詰め地盤を補強する基礎工事にたとえることができるでしょう。

8.最終治療(Advanced Treatment)

(治療の詳細についてはCase Presentation -治療内容・症例紹介をクリックしてご覧下さい。)

歯冠修復・補綴治療=建築工事

引き締まった健全な歯ぐきに取り囲まれ、ぐらつきもなくなった歯の表面を精密に形成して型を採り冠やらブリッジを入れたり、強固に顎の骨にくっついたインプラントに冠やブリッジを装着したり、失われた噛み合わせを再構成する歯冠修復・補綴治療は、補強された基礎の上に柱を立て梁を渡し壁を作り屋根をかぶせ、家そのものの形を徐々に作り上げていく建築工事にたとえることができるでしょう。

9.術後カウンセリング
ようやくあなたの治療がすべて終了しました。長い間の通院本当にご苦労様でした。
ドクターが術後の状態や今後の注意事項を詳しく説明してくれます。 何かご不明な点があれば何なりとお聞きください。
10.リコールプログラム
 私たちは毎日、熱い物・冷たい物、硬い物・粘性度の高い物、酸味の強い物や辛い物など多種多様なものを食べていますが、無意識のうちに奥歯では自分の体重ほどの力で噛んでいると言われ、思っている以上に過酷な条件下で歯を酷使しているものです。
 ご自分の歯が気づかないうちに自然にすり減ったり、場合によっては欠けてしまう事があるように、いかに優れた人工素材による義歯であるとは言っても、この過酷な条件下では同じ様な事が起こらないとは言えません。
 あなたにこの様な不測の事態が起こらないように、また起ったとしても早期に発見し大事に至る前に対処できるように、術後の定期検診をお受けになることを強くお薦めいたします。
 私たちはあなたが健康になるためのお手伝いはさせて頂けますが、あなたに健康を差し上げることはできません。